わんちゃんは歳をとるにつれて、
様々な理由からごはんを食べたがらなくなる傾向があります。
今回は、老犬がごはんを食べなくなってしまった時の原因と解決法を教えます。
なぜごはんを食べないのか、
どうしたらフードを食べてくれるのかなど、飼い主さんにとっては大きな悩みですからね。
老犬が食事を食べない時は、まず以下をチェックしてみてください。
老犬がフードを食べなくなる原因
老犬がご飯を食べなくなってしまった場合
まず病気を疑ってしまう方が多いかと思います。
ですが、「ただごはんを食べないだけ」
という場合は病気が原因というよりも、
他の何かしらの理由で、ごはんを食べられない可能性が高いです。
その理由は、老化による
2. 噛んだり飲み込む事がうまくできない
3. 匂いや味がわからない
であることが多いです。
まずはここから、ひとつひとつチェックしてみましょう。
解決法1 体の老化が原因で姿勢や動きがとれない
歳をとったわんちゃんが、
ごはんを食べたがらない理由としてまず考えられるのは、体の老化による食べにくさです。
歳をとると、筋肉や関節が衰えてきて
足腰が弱り、今まで出来ていた動きや姿勢を取ることが難しくなります。
・ 立って下を向いて食べる姿勢が辛い
などといった理由から、食欲が低下してしまうことがあるのです。
そのような問題を解決するためには、ごはんを与える環境の見直しをしましょう。
まずは、普段愛犬が過ごしている場所の近くで、ごはんを与えてみて下さい。
立ったまま下を向いてごはんを食べると首に負担がかかるため、食器の位置は台などを利用してわんちゃんが首をあまり下げずに食べられる高さに調節してあげましょう。
食器台や足が滑ってしまわないように、滑り止めマットを敷いてあげるのもおすすめです。
解決法2 噛んだり飲み込むことが辛くて食べられない
老犬がごはんを食べたがらない理由として次に挙げられるのは、ごはんを噛んだり飲み込んだりすることを嫌がっている場合です。
犬も人間と同様に歳をとるにつれて
歯や歯茎が衰え、固いものを噛むと痛みを感じるようになります。
また飲み込む力も弱くなってくるため、
若い頃のように食べ物を丸呑みすることもできません。
そのような問題を解決するためには、
フードを食べやすい形に変えて与えてあげるようにしましょう。
手軽にできる方法としては、
ドライフードにお湯をかけてふやかしてあげることです。
ただし、ふやかしたお湯にも栄養が溶け出しているため、お湯をかける際はごはんと一緒に飲みきれる量にすることがポイントです。
また、中にはフードのカリカリの食感を好む子もいるため、お湯でふやかすと食べなくなってしまう場合があります。
その場合は
フードを小粒のものに変えたり、細かく砕いて与えるようにしましょう。
形状を変えてもごはんを食べたがらない時は
固いものを噛むことが嫌なだけでなく、味や食感に飽きてしまっている可能性があります。
そのような時には、
水分が多く含まれているソフトドライフードや、
トレイに入ったウェットフードなどを試してみてもいいかもしれません。
解決法3 匂いや味がわからなくて食べたがらない
老犬がごはんを食べたがらない理由として最も多いのが「美味しいごはんが食べたい」という理由です。
犬は歳をとると様々な面でわがままになる傾向が強く、ごはんを食べたがらないのも、もっと美味しいごはんが食べたいというわがままからきている可能性があります。
しかし、そのわがままにも実は理由があるんです。
わんちゃんの嗅覚や味覚は年齢とともに少しずつ衰えてくるため、食べ物の匂いや味を感じにくくなり、ごはんを美味しそうと思えず食べたがらなくなっているのです。
当然ですが、食べ物は冷たいものより温かい方がいい匂いがして美味しいですよね。
ごはんを美味しそうだと感じてもらうために、まずは温めて匂いを強くしてみましょう。
お湯をかけてふやかしたり電子レンジで温めてあげることで、フード本来の匂いを強くすることができます。
ただし、熱くなりすぎないように注意して下さいね。
そしてごはんを食べたがらなくなった老犬に
最も有効なのは、匂いの強いものをトッピングしてあげることです。
乳製品にアレルギーのない子であれば
・ 市販のパウチや茹でたササミ
・ お肉やお魚の茹で汁をかけてあげる
ことで、ごはんの食いつきが良くなること間違いなしです。
ただし、トッピングする場合は
カロリーを考えてフードの量を調節する事。
また、あまりトッピングに頼りすぎると
トッピング無しでは、ごはんを食べてくれなくなってしまう可能性があるため、できれば最終手段として取っておきたいところです。
愛犬が歳をとるにつれて増えてくるごはんに関するお悩み。
なぜ食べたがらなかったのか、その理由を特定出来なければ根本的な解決には繋がりません。
老犬の食欲に変化が見られた時は、
まず体や身体機能をしっかりチェックして、食べたがらない原因を見つけましょう。
ただし、
・ 元気がなくぐったりしている
・ お水を異常にたくさん飲む
など、食欲以外にも異変があった場合は、病気が原因で食欲が低下している可能性があるため、動物病院で診てもらった方が良いです。