愛犬が飼い主さんの口をペロペロ舐めるのは、よく見かける光景です。
また飼い主さんが、かみ砕いた食べ物を愛犬に与える方もいらっしゃいます。
こういった行為は、病気や虫歯の感染につながる危険があります。
犬に口移しやキスで起こる病気
・ズーノーシス
ズーノーシスは、人畜共通伝染症といって人間も犬も共に感染する病気です。
人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょう)
:ズーノーシス(zoonosis)
ヒトとそれ以外の脊椎動物の両方に感染または寄生する病原体により生じる感染症のこと。
感染している動物との直接接触やその糞や毛垢などを介して再感染が起きる。
・パスツレラ症
キスなどで感染するパスツレラ菌は、犬の口の中に常在菌として、ほとんどの犬が持っています。
このパスツレラ菌は、犬から人間に感染します。
犬には何の症状もなくても、人間に感染すると、体調不良を起こしたり、急性の場合はインフルエンザのような症状になることもあります。
ヒトでは一般に無症状か軽症。咬傷箇所の発赤・腫脹・化膿(蜂巣炎)、気管支炎・肺炎などの呼吸器疾患、まれに髄膜炎。
咬傷、掻傷の約30分 – 数時間後に激痛を伴う腫脹と精液様の臭いのする浸出液が排液される。
もちろん、これらの病気は、菌があってもそう簡単に感染はしませんが、その危険性があることは、知っておいた方がいいですね。
犬に口移しやキスで起こる虫歯
犬の虫歯は珍しいです。
あまりありません。
唾液がアルカリ性で強いので、そもそも犬は虫歯になりにくいのです。
が、人間からの口移しやキスなどで、虫歯菌が犬に感染してしまう事があります。
犬からではなく、人間からなのです。
特に、飼い主さんが食べ物をかみ砕いてから、犬に与える行為が危険ですね。
ドッグフードだけを与えていれば、このような危険もないとは思うのですが・・・